|
|
|
目で物を見る仕組みを考えるとき、目玉、つまり眼球のことだけを考えず、目で見たものを「映像として認識する」というところを忘れてはなりません。
人間がからだの外から受ける情報は、視覚・触覚・味覚・嗅覚・聴覚といった五感から得られますが、その中で、約80パーセントの情報は、視覚すなわち、目から入ってくると言われています。物を見る窓口は、目が窓口となり、人間が、目で見た物を映像として認識するためには、眼球から大脳まで伸びている視神経と大脳の視覚野(視覚中枢)と呼ばれる部分で行われます。
目に写る情報は、眼球の黒目部分を覆っている角膜、瞳孔、水晶体がレンズの役割を果たしてピントを合わせ、硝子体というゼリー状の組織を通過し、眼球最奥部の網膜に到達します。
網膜に送られた情報は、神経細胞から視神経を通り大脳の視覚野と呼ばれる部分へ送られて映像として判断されます。
左右のそれぞれの目が捉えた映像をひとつの映像として認知するのもこの視覚野と呼ばれる部分です。
物を目に写し、それが何かを認識するためには、脳の働きがとても重要になります。
目に写した情報は、眼球→視神経→大脳と連動プレーで認識されていきますので、これら3つのどこかに異常があれば視覚障害として現れます。
たとえば、それほど目を酷使しているわけでもないのに、ストレスなどが原因で、脳や視神経に疲労が蓄積され、これが疲れ目となって現れたりすることもあります。
|
|
|
|
|
|
|